2010年09月08日

OpenOffice.org導入時に「Microsoft Office との互換性が完全でないこと」は本当に大きな問題なのか

OpenOffice.orgを企業や自治体で導入するにあたって、Microsoft Officeとの互換性が問題になることがあります。たとえば高知県の例では、「Microsoft Office との互換性が完全でないこと」がOpenOffice.org導入の障害となったひとつの要素としてあげられています。

マイクロソフト導入事例:高知県庁

OpenOffice.orgを導入するにあたって、Microsoft Office(以下Office)との「完全な互換性」はほんとうに必要なのでしょうか。

マイクロソフトから「Microsoft Office 2010 ファイル フォーマット および ドキュメント レイアウトの互換性について」という資料が公開されています。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/office/ff944608.aspx

特にこの資料の19ページから24ページには「Office互換機能パック利用時の注意点」が挙げられていて、互換機能パックを導入していても、Office2003から2010に移行する際にどんな問題があるかに注意を促しています。

Wordでは
・図形の位置が変化する場合がある
・改ページの上に改行が追加される場合がある
・WordArt の表示が変化する場合がある
といったページのレイアウトを崩す可能性のある注意点があります。いずれも注意点として述べられていますが、回避策については言及されていません。結局は開いて確認して、手作業で修正するか短いドキュメントであれば作り直すことになるのでしょう。

実際に、Office2010の互換性の事前検証で15%のファイルにレイアウトの修正が求められる問題があったという報告もあるようです。

OpenOffice.orgがOfficeとの互換性が「完全でないこと」は、OpenOffice.orgを導入するときの本当の障害となるのでしょうか。もしそれが最重要な基準であれば Office2003からOffice2010へ切り替えることもできないはずです。

今後もOpenOffice.orgとOfficeとを比較してどちらを導入するかという時に、互換性についての言及が必ず出てくるでしょう。その時に互換性については「完全さ」ではなく「どの程度の互換性があれば許容できるか」という観点で互換性について検討していただきたいと思います。
posted by matuaki at 15:51| Comment(0) | TrackBack(0) | OpenOffice.org全般
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