IBM is hiring
http://www.italovignoli.org/?p=650
上記のブログで紹介されていますが,元OracleのOpenOffice.org開発者であったOliver-Rainer Wittmann氏がIBMで働くことになったようです。そしてApache OpenOfficeとの関係を継続するとのこと。
このブログを書いているItalo氏は,また一人ではなく,元OracleのOpenOffice.org開発者をもっと雇ったらよいのにというようなコメントを書かれています。約120名ほどのOpenOffice.org関連の開発者がOracleから解雇されているようですから,需要もあるでしょう。また実際に多くの開発者をApache OpenOfficeは必要としているでしょう。
Italo氏はTDFのメンバーですが,このことを歓迎しています。彼は,Apache OpenOfficeのプロジェクトが失敗に終わってしまったなら,オープンスタンダード,ソフトウェアの自由と選択,最終的にはTDFの利益に反すると見ています。
(参照:http://www.italovignoli.org/?p=644)
まだApcheのライセンスのもとでのビルドは行えていないようですが,いよいよApache OpenOfficeもIBMを中心に本気モードになっていくのでしょうか。
IBMが公開したLotus Symphonyと融合したApache OpenOfficeはLibreOfficeとは異なった魅力的なものになることが期待されます。早く新生Apache OpenOfficeを見てみたいものです。
2011年09月24日
2011年07月19日
ODPGの最近の動向
昨年の9月14日に「OpenOffice.org & OpenDocument Format利用推進グループ」(以下ODPG)という団体が発足しました。
事業内容としては
ただこの団体が設立された直後に、TDFによるOpenOffice.orgからのフォークがあり、LibreOfficeへと開発者が移り、OpenOffice.orgの開発が滞るという事態が生じたのはタイミングが悪かったかもしれません。
その後特に表立った活動はなかったように思えましたが、グッデイ社の行なったインターンシップなどを後方支援しておられたようです。
このODPGが7月15日に今年度の活動が開始したとミリオンリース販売株式会社のブログに書かれています。
2011年度ODPG活動開始
「事例評価ワーキンググループ」と「技術評価ワーキンググループ」があるようです。技術評価ワーキンググループでは
そして
というコメントもあり、いよいよ本格的に活動が展開されていくようです。今後の活動が楽しみです。
設立直後のOpenOffice.org日本語プロジェクトとのあまり感じのよくない関係もあり、表立ってOOoのコミュニティーへのコミットは難しかったかもしれませんが、ぜひ守備範囲を広げてくださり、LibreOfficeへ手を伸ばしていただきたいと思います。^^)
事業内容としては
1.企業および団体におけるOpenOffice.org およびODF に関する利用ノウハウの共有が挙げられています。(当時のプレスリリース)
2.企業および団体におけるOpenOffice.org およびODF に関する各種課題や互換性情報の収集と関連企業や団体への提言
3.国内のOpenOffice.org コミュニティの活動支援
4.その他、OpenOffice.org およびODF の普及、発展を図る活動
ただこの団体が設立された直後に、TDFによるOpenOffice.orgからのフォークがあり、LibreOfficeへと開発者が移り、OpenOffice.orgの開発が滞るという事態が生じたのはタイミングが悪かったかもしれません。
その後特に表立った活動はなかったように思えましたが、グッデイ社の行なったインターンシップなどを後方支援しておられたようです。
このODPGが7月15日に今年度の活動が開始したとミリオンリース販売株式会社のブログに書かれています。
2011年度ODPG活動開始
「事例評価ワーキンググループ」と「技術評価ワーキンググループ」があるようです。技術評価ワーキンググループでは
MSとの互換性を高める技術や、ある種のバグを回避する技術など。の技術ノウハウを持っておられるようですので、ぜひコミュニティーにも還元していただければと思います。
そして
今回からは派生製品にも守備範囲を広げ、検討して行こうとの意見も出ています。前期はまだ手探り状態の部分もありましたが、今期からは各会員企業の問題解決、そして世間での認知度向上へ向けて、本質を突いた活動展開が出来そうです。
というコメントもあり、いよいよ本格的に活動が展開されていくようです。今後の活動が楽しみです。
設立直後のOpenOffice.org日本語プロジェクトとのあまり感じのよくない関係もあり、表立ってOOoのコミュニティーへのコミットは難しかったかもしれませんが、ぜひ守備範囲を広げてくださり、LibreOfficeへ手を伸ばしていただきたいと思います。^^)
2011年06月02日
OpenOffice.orgがOracleからApache Software Foundationへ
OracleがOpenOffice.orgを非商用の組織が管理するようになると発表してから約1ヶ月半がたちましたが、Apache Software Foundation(以下ASF)に移管されることになったようです。
http://www.marketwire.com/press-release/statements-on-openofficeorg-contribution-to-apache-nasdaq-orcl-1521400.htm
Cnetの記事もあります。
http://japan.cnet.com/news/service/35003480/
ASFのサイトではすでに"Apache Incubator Proposal"となっています。
http://wiki.apache.org/incubator/OpenOfficeProposal
OpenOffice.orgのCommunity ManagerであるLouis氏は、この件について3つの質問をしています。
http://openoffice.org/projects/marketing/lists/dev/archive/2011-06/message/2
この3つ目の質問にOralceのオープンソースコミュニティに対する態度が表れているのかもしれません。でもLouis氏はOracleの方のようですが…。
2つ目の質問に対する答えとして、ASFのJim Jagielski氏は
と答えています。Oracleは引き続き開発者を雇用することになるでしょうか…。いやIBMのことを指しているのか…
OracleからASFへの移管についてのThe Document Foundationのアナウンスは以下のようになっています。
http://listarchives.documentfoundation.org/www/announce/msg00047.html
基本的には歓迎ということでしょうか。
なぜTDFとそのLibreOfficeがあるのに、OpenOffice.orgの寄贈先がASFなのかということを書いている記事もあります。
http://blog.internetnews.com/skerner/2011/06/oracle-gives-openoffice-to-apa.html
OpenOffice.orgとLibreOfficeの2つに分かれて開発されていくことになると思いますが、開発者が多くない中リソースの分散はマイナス要素となるでしょう。しかし、ユーザーの視点から言えば選択肢が増えるという捉え方もあります。ODFを使っているなら、OpenOffice.orgでもLibreOfficeでも好みのものを使えますし、また必要なら別のソフトを使用することもできます。それぞれが特徴のあるソフトへと発展していって欲しいものです。
http://www.marketwire.com/press-release/statements-on-openofficeorg-contribution-to-apache-nasdaq-orcl-1521400.htm
Cnetの記事もあります。
http://japan.cnet.com/news/service/35003480/
ASFのサイトではすでに"Apache Incubator Proposal"となっています。
http://wiki.apache.org/incubator/OpenOfficeProposal
OpenOffice.orgのCommunity ManagerであるLouis氏は、この件について3つの質問をしています。
http://openoffice.org/projects/marketing/lists/dev/archive/2011-06/message/2
* Who owns copyright and trademark now?
* Who will employ the core developers?
* Why wasn't the OpenOffice.org leadership and community involved in the discussions?
この3つ目の質問にOralceのオープンソースコミュニティに対する態度が表れているのかもしれません。でもLouis氏はOracleの方のようですが…。
2つ目の質問に対する答えとして、ASFのJim Jagielski氏は
Their employers...
と答えています。Oracleは引き続き開発者を雇用することになるでしょうか…。いやIBMのことを指しているのか…
OracleからASFへの移管についてのThe Document Foundationのアナウンスは以下のようになっています。
http://listarchives.documentfoundation.org/www/announce/msg00047.html
基本的には歓迎ということでしょうか。
なぜTDFとそのLibreOfficeがあるのに、OpenOffice.orgの寄贈先がASFなのかということを書いている記事もあります。
http://blog.internetnews.com/skerner/2011/06/oracle-gives-openoffice-to-apa.html
OpenOffice.orgとLibreOfficeの2つに分かれて開発されていくことになると思いますが、開発者が多くない中リソースの分散はマイナス要素となるでしょう。しかし、ユーザーの視点から言えば選択肢が増えるという捉え方もあります。ODFを使っているなら、OpenOffice.orgでもLibreOfficeでも好みのものを使えますし、また必要なら別のソフトを使用することもできます。それぞれが特徴のあるソフトへと発展していって欲しいものです。
2011年05月24日
IPAの「MyJVNバージョンチェッカ」のチェック対象ソフトにOpenOffice.org
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は簡単な操作でインストールされているソフトウェアが最新バージョンであるかどうかをチェックできる「MyJVNバージョンチェッカ」を提供しています。
これまで9つのソフトに対応していたのですが、今回 OpenOffice.org もチェック対象ソフトに含められました。利用範囲が広くなってきたことの証でしょうか。
IPAのプレス発表
http://www.ipa.go.jp/about/press/20110524.html
「MyJVMバージョンチェッカ」
http://jvndb.jvn.jp/apis/myjvn/#VCCHECK
チェックにはJREが必要です。
そのうちにLibreOfficeも含まれるのでしょうか。
これまで9つのソフトに対応していたのですが、今回 OpenOffice.org もチェック対象ソフトに含められました。利用範囲が広くなってきたことの証でしょうか。
IPAのプレス発表
http://www.ipa.go.jp/about/press/20110524.html
「MyJVMバージョンチェッカ」
http://jvndb.jvn.jp/apis/myjvn/#VCCHECK
チェックにはJREが必要です。
そのうちにLibreOfficeも含まれるのでしょうか。
2011年02月03日
OpenOffice.org日本ユーザー会が法人化
OpenOffice.org日本ユーザー会がNPO法人として法人化されました。
OpenOffice.org日本ユーザー会、法人化のお知らせ
事業内容としては
特に出版事業で解説書等の出版物を電子出版物として配布することなどが楽しみなところです。
この法人化に合わせて、ユーザー会のホームページも新しくなりました。
http://oooug.jp/
新しいページの特徴としては、OpenOffice.orgの派生ソフトについてもサポートされている点です。
新しいユーザー会のホームページには
OpenOffice.org関連ファイルのダウンロード先
として、OpenOffice.orgだけでなく、
それぞれにどんな特徴があるかも簡単に書かれていますので、どれを選ぶか迷ったときやアドバイスをするときに役立ちそうです。
賛助会員も募集されています。
http://oooug.jp/joinus.html
協力したいと思いながら、どの窓口が適当なのかと考えていた人にとっては良い選択肢になると思います。
OpenOffice.org日本ユーザー会、法人化のお知らせ
事業内容としては
*教育事業が挙げられています。
*出版事業
*ユーザーサポート事業
特に出版事業で解説書等の出版物を電子出版物として配布することなどが楽しみなところです。
この法人化に合わせて、ユーザー会のホームページも新しくなりました。
http://oooug.jp/
新しいページの特徴としては、OpenOffice.orgの派生ソフトについてもサポートされている点です。
新しいユーザー会のホームページには
OpenOffice.org関連ファイルのダウンロード先
として、OpenOffice.orgだけでなく、
・OpenOffice.org Portableが紹介されています。
・Waooo
・LibreOffice
・LibreOffice Portable
・OxygenOffice Professional
・NeoOffice
それぞれにどんな特徴があるかも簡単に書かれていますので、どれを選ぶか迷ったときやアドバイスをするときに役立ちそうです。
賛助会員も募集されています。
http://oooug.jp/joinus.html
協力したいと思いながら、どの窓口が適当なのかと考えていた人にとっては良い選択肢になると思います。
2010年10月18日
OpenOffice.org 10周年とこれからの10年
OpenOffice.orgが2010年10月13日に10周年を迎えました。
OpenOffice.orgの歴史についてはこちらから
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/A_Brief_History_Of_OpenOffice.org
この10年という期間を経て、OpenOffice.orgは大きな成長を遂げてきました。実際にオフィス製品の中の巨人であるMS Officeは、これまでになくOpenOffice.orgを意識するようになっています。
マイクロソフト、OpenOffice.orgをけなす映像広告を公開
オフィス統合製品徹底比較
(この徹底比較は、比較の基準が?なところもありますが)
OpenOffice.orgを利用しない人であっても、OpenOffice.orgの成長から恩恵を得ることができているでしょう。たとえばMS Officeの価格に影響を与えたり、機能の向上が図られることによってです。
これからの10年について、The Document Foundation はマニフェストを作成しています。
原文はこちら
http://wiki.documentfoundation.org/TDF/Next_Decade_Manifesto
翻訳はこちらから
http://oooug.jp/sns/?m=diary&a=page_detail&target_c_diary_id=623
10年後にはどのような変化があるのでしょうか。
OpenOffice.orgの歴史についてはこちらから
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/A_Brief_History_Of_OpenOffice.org
この10年という期間を経て、OpenOffice.orgは大きな成長を遂げてきました。実際にオフィス製品の中の巨人であるMS Officeは、これまでになくOpenOffice.orgを意識するようになっています。
マイクロソフト、OpenOffice.orgをけなす映像広告を公開
オフィス統合製品徹底比較
(この徹底比較は、比較の基準が?なところもありますが)
OpenOffice.orgを利用しない人であっても、OpenOffice.orgの成長から恩恵を得ることができているでしょう。たとえばMS Officeの価格に影響を与えたり、機能の向上が図られることによってです。
これからの10年について、The Document Foundation はマニフェストを作成しています。
原文はこちら
http://wiki.documentfoundation.org/TDF/Next_Decade_Manifesto
翻訳はこちらから
http://oooug.jp/sns/?m=diary&a=page_detail&target_c_diary_id=623
10年後にはどのような変化があるのでしょうか。
2010年09月30日
LibreOfficeに期待がかかる
LibreOfficeについて発表されてから、様々なメディアが報じています。Libreとは、スペイン語やフランス語で「無料」という意味があるようです。(Freeのほうが正しく伝わるのかもしれません)
ここでは3つほど紹介します。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/internetcom/20100929-OYT8T00594.htm
internet.comからの転載のようですが、一般の新聞のサイトにも載せられたところが興味深いですね。
Computerworld.jp
http://www.computerworld.jp/topics/osst/189350.html
中田真秀(なかたまほ)の研究用ブログ
「The Document Foundationができた。よりよいcommunityを目指して」
http://blog.goo.ne.jp/nakatamaho/e/9f416fd78be05c2ead8a671cd6724c66
この二つの記事からは、今回のThe Document Foundationの設立によって、LibreOffice(OpenOffice.org)は自由な開発が行なわれ、一層の機能強化が図られることを期待できそうです。
ここでは3つほど紹介します。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/internetcom/20100929-OYT8T00594.htm
internet.comからの転載のようですが、一般の新聞のサイトにも載せられたところが興味深いですね。
Computerworld.jp
http://www.computerworld.jp/topics/osst/189350.html
LibreOfficeには、「SunやOracleのバージョンでは何らかの理由で実現されなかった」機能や性能面の多数の改良が盛り込まれると、ミークス氏は語る。
中田真秀(なかたまほ)の研究用ブログ
「The Document Foundationができた。よりよいcommunityを目指して」
http://blog.goo.ne.jp/nakatamaho/e/9f416fd78be05c2ead8a671cd6724c66
SUNの経営方針は - 当たり前だが様々な局面に見え隠れする。とにかくSUN外のコミュニティメンバーによる開発コードの受付はひたすら悪い(これはGo-OOというforkを生み出すきっかけになったものだ)。
この二つの記事からは、今回のThe Document Foundationの設立によって、LibreOffice(OpenOffice.org)は自由な開発が行なわれ、一層の機能強化が図られることを期待できそうです。
2010年09月28日
OpenOffice.orgがLibreOfficeに?
OpenOffice.orgの取り巻く環境がさらに大きく動いています。
SourceForge.JP Magazineに
『OpenOffice.orgコミュニティ、Oracleから独立。名称も「LibreOffice」に』という記事が掲載されています。
http://sourceforge.jp/magazine/10/09/28/0847252
とのこと。
ソフトの名称はOracleの対応次第のようですが、The Document Foundationにブランド名が寄付されなければ、名称変更もありえそうな話。
The Document FoundationのWebサイトはこちら
http://www.documentfoundation.org/
LibreOfficeの英語版はこのサイトからダウンロード出来るみたいです。(言語設定を変更してみようと思ったら、Win7+OfficeIME2010の組み合わせてクラッシュしました。問題が解決したのはm8以降でしたorz)
スタートセンターはこんな感じ

バージョンはOOO330m7と同じみたいです。

印象的なのは、アイコンが以前のものに戻っているところ。
Oracleがどのように出るかということに関心が向けられてきましたが、独立した状態で開発が行われることになれば、その不安はなくなるかもしれません。
名称はできれば今までのものが使えればいいのですが…。
SourceForge.JP Magazineに
『OpenOffice.orgコミュニティ、Oracleから独立。名称も「LibreOffice」に』という記事が掲載されています。
http://sourceforge.jp/magazine/10/09/28/0847252
OpenOffice.orgの開発コミュニティは9月28日、10年間に渡って同プロジェクトを支援してきたOracle(旧Sun Microsystems)から離れ、新たに独立組織「The Document Foundation」を立ち上げると発表した。
とのこと。
ソフトの名称はOracleの対応次第のようですが、The Document Foundationにブランド名が寄付されなければ、名称変更もありえそうな話。
The Document FoundationのWebサイトはこちら
http://www.documentfoundation.org/
LibreOfficeの英語版はこのサイトからダウンロード出来るみたいです。(言語設定を変更してみようと思ったら、Win7+OfficeIME2010の組み合わせてクラッシュしました。問題が解決したのはm8以降でしたorz)
スタートセンターはこんな感じ

バージョンはOOO330m7と同じみたいです。

印象的なのは、アイコンが以前のものに戻っているところ。
Oracleがどのように出るかということに関心が向けられてきましたが、独立した状態で開発が行われることになれば、その不安はなくなるかもしれません。
名称はできれば今までのものが使えればいいのですが…。
2010年09月24日
Oracle Cloud Office
Oracle OpenWorld 2010の中で、Oracle Cloud Officeについてのデモがあったようです。
説明はこちらから。デモの動画があります。
http://blogs.oracle.com/office/2010/09/oracle_cloud_office_preview_at_oow_2010.html
このブラウザで動作するオフィススイートは、なかなかの動きです。もちろんデモですから最も見栄えの良い場面が映し出されていることを念頭に置かなければなりませんが、実現すれば面白そうではあります。
Firefox上で動作しているプレゼンテーションソフト

プレゼンターコンソールのようなもの

今回のOracle OpenWrold 2010では、クラウドが強調されていたようです。ニュースのまとめは以下のページから
Oracle OpenWorld 2010 ニュースまとめ #1
http://blogs.oracle.com/Oraclejapanpr/2010/09/oracle_openworld_2010_1.html
Oracle OpenWorld 2010 ニュースまとめ #2
http://blogs.oracle.com/Oraclejapanpr/2010/09/oracle_openworld_2010_2.html
具体的にOpenOffice.orgとOracle Cloud Officeについて取り上げられたわけではないようですが、今後の動きを注視していきたいものです。
説明はこちらから。デモの動画があります。
http://blogs.oracle.com/office/2010/09/oracle_cloud_office_preview_at_oow_2010.html
このブラウザで動作するオフィススイートは、なかなかの動きです。もちろんデモですから最も見栄えの良い場面が映し出されていることを念頭に置かなければなりませんが、実現すれば面白そうではあります。
Firefox上で動作しているプレゼンテーションソフト

プレゼンターコンソールのようなもの

今回のOracle OpenWrold 2010では、クラウドが強調されていたようです。ニュースのまとめは以下のページから
Oracle OpenWorld 2010 ニュースまとめ #1
http://blogs.oracle.com/Oraclejapanpr/2010/09/oracle_openworld_2010_1.html
Oracle OpenWorld 2010 ニュースまとめ #2
http://blogs.oracle.com/Oraclejapanpr/2010/09/oracle_openworld_2010_2.html
具体的にOpenOffice.orgとOracle Cloud Officeについて取り上げられたわけではないようですが、今後の動きを注視していきたいものです。
2010年09月18日
Windows7でOpenOffice.orgは使えるか−その3
Windows7でOpenOffice.orgが使えるかについて、過去のエントリーではOffice IME 2007や2010との組み合わせで問題が出ることを紹介しました。
http://openoffice.sblo.jp/article/36207464.html
ついに3.3.0からは問題なく使えます!
bluedwarfさんのデバッグのおかげでIssueの方も一気に動いて、ついにOOO330_m8で修正されました。実際にインストールしてみたところ修正を確認できました。やっぱりIssueも症状を報告するだけでなく、原因を突き止めると開発側も動きが変わりますね。
(bluedwarfさんの活躍については http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=109681 から)

(Microsoft Office IME 2010とCalcの書式設定の「数」タブの表示)
この問題は、Office IMEの問題というよりは、OpenOffice.orgのバグがOffice IMEの動作との関係で明らかになったということのようです。
現在はDeveloper版ですが、恐らく10月には出ると思われる新しいバージョンの3.3.0で修正されたものを使うことができます。
Developer版を試してみたい方は以下のサイトからダウンロードできます。
http://download.openoffice.org/next/index.html
これでWindows7でOpenOffice.orgを使う障害がなくなりましたね。
http://openoffice.sblo.jp/article/36207464.html
ついに3.3.0からは問題なく使えます!
bluedwarfさんのデバッグのおかげでIssueの方も一気に動いて、ついにOOO330_m8で修正されました。実際にインストールしてみたところ修正を確認できました。やっぱりIssueも症状を報告するだけでなく、原因を突き止めると開発側も動きが変わりますね。
(bluedwarfさんの活躍については http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=109681 から)

(Microsoft Office IME 2010とCalcの書式設定の「数」タブの表示)
この問題は、Office IMEの問題というよりは、OpenOffice.orgのバグがOffice IMEの動作との関係で明らかになったということのようです。
現在はDeveloper版ですが、恐らく10月には出ると思われる新しいバージョンの3.3.0で修正されたものを使うことができます。
Developer版を試してみたい方は以下のサイトからダウンロードできます。
http://download.openoffice.org/next/index.html
これでWindows7でOpenOffice.orgを使う障害がなくなりましたね。
2010年09月14日
動く!OpenOffice.orgを取り巻く環境
OpenOffice.org日本語プロジェクトでの企業の貢献が期待されていましたが、今後に期待を寄せることのできる2つのニュースが報じられています。
(1)NTTコムウェアら4社、日本OpenOffice.org & OpenDocument Format利用推進グループ設立
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20100914_393711.html
(2)OpenOffice.org 日本語プロジェクトは株式会社グッデイのインターンシップ推進事務局設置に合意しました。
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=398
このインターンシップについては、具体的な募集のお知らせも出ています。
OpenOffice.org 翻訳インターン募集のお知らせ
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=399
OpenOffice.org 品質保証インターン 募集のお知らせ
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=400
このあたりには、いろいろと議論がありましたが、プロジェクトリードの中田さんの意志が伝わりつつあるのかと思わせます。
OpenOffice.org日本語プロジェクトを取り巻く環境が大きく動き出したように思える中、個人レベルでこれまで参加していた人としてどのように関わっていくことができるのか、考えどころになりそうです。
(1)NTTコムウェアら4社、日本OpenOffice.org & OpenDocument Format利用推進グループ設立
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20100914_393711.html
(2)OpenOffice.org 日本語プロジェクトは株式会社グッデイのインターンシップ推進事務局設置に合意しました。
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=398
このインターンシップについては、具体的な募集のお知らせも出ています。
OpenOffice.org 翻訳インターン募集のお知らせ
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=399
OpenOffice.org 品質保証インターン 募集のお知らせ
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=400
このあたりには、いろいろと議論がありましたが、プロジェクトリードの中田さんの意志が伝わりつつあるのかと思わせます。
OpenOffice.org日本語版のセキュリティ対策の不十分な状況と参加の呼びかけ
OpenOffice.org VS MS Office: OOoには、より多くの貢献者が必要
行政の皆さんへ:OpenOffice.orgの検証、調査への公募要件に「コミュニティへの貢献」を。
OpenOffice.org日本語プロジェクトを取り巻く環境が大きく動き出したように思える中、個人レベルでこれまで参加していた人としてどのように関わっていくことができるのか、考えどころになりそうです。
2010年09月08日
OpenOffice.org導入時に「Microsoft Office との互換性が完全でないこと」は本当に大きな問題なのか
OpenOffice.orgを企業や自治体で導入するにあたって、Microsoft Officeとの互換性が問題になることがあります。たとえば高知県の例では、「Microsoft Office との互換性が完全でないこと」がOpenOffice.org導入の障害となったひとつの要素としてあげられています。
マイクロソフト導入事例:高知県庁
OpenOffice.orgを導入するにあたって、Microsoft Office(以下Office)との「完全な互換性」はほんとうに必要なのでしょうか。
マイクロソフトから「Microsoft Office 2010 ファイル フォーマット および ドキュメント レイアウトの互換性について」という資料が公開されています。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/office/ff944608.aspx
特にこの資料の19ページから24ページには「Office互換機能パック利用時の注意点」が挙げられていて、互換機能パックを導入していても、Office2003から2010に移行する際にどんな問題があるかに注意を促しています。
Wordでは
・図形の位置が変化する場合がある
・改ページの上に改行が追加される場合がある
・WordArt の表示が変化する場合がある
といったページのレイアウトを崩す可能性のある注意点があります。いずれも注意点として述べられていますが、回避策については言及されていません。結局は開いて確認して、手作業で修正するか短いドキュメントであれば作り直すことになるのでしょう。
実際に、Office2010の互換性の事前検証で15%のファイルにレイアウトの修正が求められる問題があったという報告もあるようです。
OpenOffice.orgがOfficeとの互換性が「完全でないこと」は、OpenOffice.orgを導入するときの本当の障害となるのでしょうか。もしそれが最重要な基準であれば Office2003からOffice2010へ切り替えることもできないはずです。
今後もOpenOffice.orgとOfficeとを比較してどちらを導入するかという時に、互換性についての言及が必ず出てくるでしょう。その時に互換性については「完全さ」ではなく「どの程度の互換性があれば許容できるか」という観点で互換性について検討していただきたいと思います。
マイクロソフト導入事例:高知県庁
OpenOffice.orgを導入するにあたって、Microsoft Office(以下Office)との「完全な互換性」はほんとうに必要なのでしょうか。
マイクロソフトから「Microsoft Office 2010 ファイル フォーマット および ドキュメント レイアウトの互換性について」という資料が公開されています。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/office/ff944608.aspx
特にこの資料の19ページから24ページには「Office互換機能パック利用時の注意点」が挙げられていて、互換機能パックを導入していても、Office2003から2010に移行する際にどんな問題があるかに注意を促しています。
Wordでは
・図形の位置が変化する場合がある
・改ページの上に改行が追加される場合がある
・WordArt の表示が変化する場合がある
といったページのレイアウトを崩す可能性のある注意点があります。いずれも注意点として述べられていますが、回避策については言及されていません。結局は開いて確認して、手作業で修正するか短いドキュメントであれば作り直すことになるのでしょう。
実際に、Office2010の互換性の事前検証で15%のファイルにレイアウトの修正が求められる問題があったという報告もあるようです。
OpenOffice.orgがOfficeとの互換性が「完全でないこと」は、OpenOffice.orgを導入するときの本当の障害となるのでしょうか。もしそれが最重要な基準であれば Office2003からOffice2010へ切り替えることもできないはずです。
今後もOpenOffice.orgとOfficeとを比較してどちらを導入するかという時に、互換性についての言及が必ず出てくるでしょう。その時に互換性については「完全さ」ではなく「どの程度の互換性があれば許容できるか」という観点で互換性について検討していただきたいと思います。
2010年06月05日
OpenOffice.org 3.2.1 リリース
OpenOffice.org 3.2.1がリリースされました。
今回も英語版と同時リリースと言うことで、最近は定着してきました。^^)
リリースアナウンスはこちらから
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=390
リリース品質保証にかなり多くの方が参加され、新しく参加された方も多かったのでこれからが楽しみです。
セキュリティ対策も行なわれていますので、ぜひアップデートしてください。ダウンロードはこちらから
http://ja.openoffice.org/download/
今回も英語版と同時リリースと言うことで、最近は定着してきました。^^)
リリースアナウンスはこちらから
http://ja.openoffice.org/servlets/ReadMsg?list=announce&msgNo=390
リリース品質保証にかなり多くの方が参加され、新しく参加された方も多かったのでこれからが楽しみです。
セキュリティ対策も行なわれていますので、ぜひアップデートしてください。ダウンロードはこちらから
http://ja.openoffice.org/download/
2010年05月07日
Ubuntu 10.04 のOpenOffice.orgは3.2
Ubuntu 10.04をVMwareにインストールしてみました。
利用できるOpenOffice.orgのバージョンは3.2.0のようです。
起動するときの画面には「Oracle」の文字が見えます。イメージは3.2.0の画像が使われていて、ロゴの部分だけ変更されているようですね。

先日Go-ooではCalcで扱える行数が1048576行まで拡張されていることを知りました。
http://kohei.us/2010/02/20/increasing-calcs-row-limit-to-1-million/
Ubuntu 10.04のOpenOffice.orgで確認したところやはり、拡張されていました。

セルにコメントを挿入するところでは改善の余地があるようですが、今後どのタイミングで本家のOOoに機能が追加されていくか楽しみです。
UbuntuにはGo-ooが使われているということを以前から聞いていたのですが、それを実感できたひとこまでした。
利用できるOpenOffice.orgのバージョンは3.2.0のようです。
起動するときの画面には「Oracle」の文字が見えます。イメージは3.2.0の画像が使われていて、ロゴの部分だけ変更されているようですね。

先日Go-ooではCalcで扱える行数が1048576行まで拡張されていることを知りました。
http://kohei.us/2010/02/20/increasing-calcs-row-limit-to-1-million/
Ubuntu 10.04のOpenOffice.orgで確認したところやはり、拡張されていました。

セルにコメントを挿入するところでは改善の余地があるようですが、今後どのタイミングで本家のOOoに機能が追加されていくか楽しみです。
UbuntuにはGo-ooが使われているということを以前から聞いていたのですが、それを実感できたひとこまでした。
2010年05月04日
OracleのODFコンバータの有償化に見る戦略
OracleがSun Microsystemsを買収しましたが、その後Sunのオープンソース推進の姿勢がどのように変化するのか注目されています。
4月21日に行なわれたOracleのセミナーではOpen SSOやGlassfishなどが継続してオープンな形で提供される事が説明されたようです。もちろんSunのこれまでのオープンソース推進の姿勢そのものでは企業として十分に成功していなかった側面があるので(そのために買収されたとも言える)すべてがこれまで通りというわけにはいかないでしょう。
これまでとは違うというところが「Oracle ODFコンバータを有償化」のニュースに見られるかもしれません。
http://www.computerworld.jp/news/sw/179729.html
ODFコンバータはMicrosoft OfficeからODFに変換するツールで、これまでSunは無償で提供してきました。それが1ユーザー90ドルという価格が設定されたのです。この金額がOracle Office Standard Editionの価格(49.95ドル)より高く設定されているというところは興味深い点です。この変更をどのようにみなすかはいろいろな意見があると思います。ここではOracleがOpenOffice.orgを高く評価しているとの前提で、この変更に込められた意味を推察してみたいと思います。
Oracleのロゴの入ったOpenOffice.org3.2.1が間もなくリリースされる予定です。そのソフトをインストールするとWriterやClacで作成されたドキュメントのアイコンが変更されたことに気づかれると思います。どのドキュメントのアイコンにも「ODF」の文字が書かれています。Oracleは「ODF」という規格を強く意識していることを表しているのではないでしょうか。
ODFはヨーロッパを中心に標準規格として採用されつつあり、Microsoft Officeでさえ無視できない存在となっています。そこでこのODFコンバータが無償で提供されるとしたら、すでにMS Officeを使っている人はOpenOffice.orgやOracle Open Officeに移行するのではなく、コンバーターを導入することによって対処しようとするでしょう。むしろ有償でもMicrosoft Officeを利用したい人には、ODFの変換も有償でどうぞ、もしそれがNGであればオフィスソフトそのものをOpenOffice.orgに変えられたらどうでしょうか。といった態度だと見ることもできます。
少し古い記事ですがSunの提供していたコンバーターとMSが実装しているODFへの保存とを比較して、Sunの方が優れているという意見もあります。
http://office-watching.com/blog/2007-07-12/30/
これまではMicrosoft Officeとどれほど互換性があるかということでOpenOffice.orgは評価されてきました。しかしOracleはODFを基準にしてオフィスソフトの良し悪しを評価すべきであり、OracleはODFの存在を強調し、そこからデファクトスタンダードとしてのOpenOffice.orgやOracle Open Officeがあると主張しているようにも見えます。
こういう考えはあくまでも楽観視しすぎているでしょうか。
4月21日に行なわれたOracleのセミナーではOpen SSOやGlassfishなどが継続してオープンな形で提供される事が説明されたようです。もちろんSunのこれまでのオープンソース推進の姿勢そのものでは企業として十分に成功していなかった側面があるので(そのために買収されたとも言える)すべてがこれまで通りというわけにはいかないでしょう。
これまでとは違うというところが「Oracle ODFコンバータを有償化」のニュースに見られるかもしれません。
http://www.computerworld.jp/news/sw/179729.html
ODFコンバータはMicrosoft OfficeからODFに変換するツールで、これまでSunは無償で提供してきました。それが1ユーザー90ドルという価格が設定されたのです。この金額がOracle Office Standard Editionの価格(49.95ドル)より高く設定されているというところは興味深い点です。この変更をどのようにみなすかはいろいろな意見があると思います。ここではOracleがOpenOffice.orgを高く評価しているとの前提で、この変更に込められた意味を推察してみたいと思います。
Oracleのロゴの入ったOpenOffice.org3.2.1が間もなくリリースされる予定です。そのソフトをインストールするとWriterやClacで作成されたドキュメントのアイコンが変更されたことに気づかれると思います。どのドキュメントのアイコンにも「ODF」の文字が書かれています。Oracleは「ODF」という規格を強く意識していることを表しているのではないでしょうか。
ODFはヨーロッパを中心に標準規格として採用されつつあり、Microsoft Officeでさえ無視できない存在となっています。そこでこのODFコンバータが無償で提供されるとしたら、すでにMS Officeを使っている人はOpenOffice.orgやOracle Open Officeに移行するのではなく、コンバーターを導入することによって対処しようとするでしょう。むしろ有償でもMicrosoft Officeを利用したい人には、ODFの変換も有償でどうぞ、もしそれがNGであればオフィスソフトそのものをOpenOffice.orgに変えられたらどうでしょうか。といった態度だと見ることもできます。
少し古い記事ですがSunの提供していたコンバーターとMSが実装しているODFへの保存とを比較して、Sunの方が優れているという意見もあります。
http://office-watching.com/blog/2007-07-12/30/
これまではMicrosoft Officeとどれほど互換性があるかということでOpenOffice.orgは評価されてきました。しかしOracleはODFを基準にしてオフィスソフトの良し悪しを評価すべきであり、OracleはODFの存在を強調し、そこからデファクトスタンダードとしてのOpenOffice.orgやOracle Open Officeがあると主張しているようにも見えます。
こういう考えはあくまでも楽観視しすぎているでしょうか。
2010年04月20日
オフィスソフト導入事例
導入事例 高知県庁
http://www.microsoft.com/japan/showcase/kochi.mspx
高知県では3,000台のオフィスソフトを更新するにあたり、OpenOffice.orgとMicrosoft Office 2007が比較され、Microsoft Office 2007が導入されたようです。
最近はOpenOffice.orgはMicrosoft Officeと比較される対象になっているようです。高知県庁の事例はOpenOffice.orgの導入には至らなかったようですが、存在感が増していることが明らかになっています。
OpenOffice.orgの導入に向けた課題として5つが挙げられています。
この中で大きな課題は「Microsoft Officeとの完全な互換性がない」とのこと。MS Office 2000で作成した文書を、2007で開くとオブジェクトなどを利用している文書ではわりと調整が必要だったりします。MS Officeの各バージョンでの完全な互換性もないのですが・・・。
Microsoft社の営業の方がそのように言われることは十分に理解できます。自社の製品を導入してもらうためにはそのようなアピールも必要でしょう。しかし導入する側(今回の事例では高知県)は、「どの程度の互換性が必要か」「Office 2000から2007への移行に伴うUIの変更による利用者負担」といったことを含めての検証が必要だったのではないかと思います。とくに「Microsoft Office 2000で十分に感じていて、オフィスソフトの基本的な機能を中心に使っている」とのことですから、なおさらOpenOffice.orgでも十分であると感じられる状況があったのではないかと思います。
単純な比較はできませんが、「三洋機工がOpenOffice.orgを全社導入」の記事
を見ると「350台ぶんの2年間でのライセンスとソフトウェアアシュアランス(サポート)費用をあわせると2500万円以上 」のコスト削減ということですから、3,000台となると相当の金額の違いが出てくるようにも思えます。検証のためにある程度のコストをかけても無駄な出費にはならないでしょう。
OpenOffice.orgのサイドとしては互換性については、
・「完全な互換性」はないとしても、「実用的な範囲での互換性」はあることを提示していくこと
・脆弱性情報を明確にしていくこと
が必要になってきていると言えるかもしれません。
脆弱性情報についてはまもなく改善される見込みがありますので今後が楽しみです。
http://www.microsoft.com/japan/showcase/kochi.mspx
高知県では3,000台のオフィスソフトを更新するにあたり、OpenOffice.orgとMicrosoft Office 2007が比較され、Microsoft Office 2007が導入されたようです。
最近はOpenOffice.orgはMicrosoft Officeと比較される対象になっているようです。高知県庁の事例はOpenOffice.orgの導入には至らなかったようですが、存在感が増していることが明らかになっています。
OpenOffice.orgの導入に向けた課題として5つが挙げられています。
・都道府県の大規模な導入事例がまだないこと
・Microsoft Office との互換性が完全でないこと
・国や他の地方自治体の文書のほとんどが Microsoft Office で作成されていること
・メーカーサポートがないこと
・脆弱性情報が得られにくい。アップデート用のパッチも自主的に確認しなければ、その有無さえ分からないこと
この中で大きな課題は「Microsoft Officeとの完全な互換性がない」とのこと。MS Office 2000で作成した文書を、2007で開くとオブジェクトなどを利用している文書ではわりと調整が必要だったりします。MS Officeの各バージョンでの完全な互換性もないのですが・・・。
Microsoft社の営業の方がそのように言われることは十分に理解できます。自社の製品を導入してもらうためにはそのようなアピールも必要でしょう。しかし導入する側(今回の事例では高知県)は、「どの程度の互換性が必要か」「Office 2000から2007への移行に伴うUIの変更による利用者負担」といったことを含めての検証が必要だったのではないかと思います。とくに「Microsoft Office 2000で十分に感じていて、オフィスソフトの基本的な機能を中心に使っている」とのことですから、なおさらOpenOffice.orgでも十分であると感じられる状況があったのではないかと思います。
単純な比較はできませんが、「三洋機工がOpenOffice.orgを全社導入」の記事
を見ると「350台ぶんの2年間でのライセンスとソフトウェアアシュアランス(サポート)費用をあわせると2500万円以上 」のコスト削減ということですから、3,000台となると相当の金額の違いが出てくるようにも思えます。検証のためにある程度のコストをかけても無駄な出費にはならないでしょう。
OpenOffice.orgのサイドとしては互換性については、
・「完全な互換性」はないとしても、「実用的な範囲での互換性」はあることを提示していくこと
・脆弱性情報を明確にしていくこと
が必要になってきていると言えるかもしれません。
脆弱性情報についてはまもなく改善される見込みがありますので今後が楽しみです。
2010年04月19日
Oracle Open Office
OpenOffice.orgの有償版としてSun Microsystemsが販売していたStarSuite(地域によってはStarOffice)の名称が変わっているようです。
「Oracle Open Office」だそうです。
http://www.oracle.com/us/products/applications/open-office/index.html
OpenOffice.orgの3.2.1の開発版をテストしていますが、インストールやスタートセンターなどにOracleのロゴが目に付いていたのですが、こんなことになっていたんですね。
サイトでは今のところスタースイート9として販売しているようです。
Oracle Office Productivity
「Oracle Open Office」だそうです。
http://www.oracle.com/us/products/applications/open-office/index.html
OpenOffice.orgの3.2.1の開発版をテストしていますが、インストールやスタートセンターなどにOracleのロゴが目に付いていたのですが、こんなことになっていたんですね。
サイトでは今のところスタースイート9として販売しているようです。
Oracle Office Productivity
2010年04月18日
OpenOffice.org 3.2.1のOracle色
OpenOffice.org 3.2.1の開発バージョンのOOO320_m15が利用可能になっています。
http://download.openoffice.org/next/other.html#dev1
インストールをしていると3.2.0と雰囲気が異なることにすぐ気づきます。
デスクトップに表示されるアイコンは丸くなりました。

起動時のスプラッシュウィンドウもOracleの文字が

スタートセンターも同じようなトーンのカラーに変更されています。各アプリケーションのアイコンもこのスタートセンターのアイコンのようになり、ODFが強調されています。

すっきりした感じと見るか、ちょっと寂しいように感じるか、いろいろと感想がありそうですね。
実用面ですと、スタートセンターでWriterやCalcなどを起動するときのアイコンが文字も含むようになり、クリックしたときに反応する範囲が広がったのは良かったかなぁと思います。
http://download.openoffice.org/next/other.html#dev1
インストールをしていると3.2.0と雰囲気が異なることにすぐ気づきます。
デスクトップに表示されるアイコンは丸くなりました。
起動時のスプラッシュウィンドウもOracleの文字が
スタートセンターも同じようなトーンのカラーに変更されています。各アプリケーションのアイコンもこのスタートセンターのアイコンのようになり、ODFが強調されています。
すっきりした感じと見るか、ちょっと寂しいように感じるか、いろいろと感想がありそうですね。
実用面ですと、スタートセンターでWriterやCalcなどを起動するときのアイコンが文字も含むようになり、クリックしたときに反応する範囲が広がったのは良かったかなぁと思います。
2010年03月10日
Windows 7でOpenOffice.orgは使えるか−その2
Windows 7でのOpenOffice.orgの利用についての続報です。
基本的には問題なく使えるようですが,Windows 7にMicrosoft Office 2007をインストールしている場合,問題が発生する場合があるようです。
http://user.services.openoffice.org/ja/forum/viewtopic.php?f=38&t=559
Microsoft Office IME 2007をデフォルトのIMEとして設定している場合,Calcのセルの書式設定のダイアログを表示し,「数」のタブをクリックするとCalcがクラッシュします。
また「ツール」-「オプション」-「言語設定」-「言語」を選択した時もOpenOffice.orgがクラッシュします。
対策は,デフォルトのIMEをMicrosoft IMEに切り替えることによりこの問題を回避することができます。
切り替えの方法については,以下のサイトを参照してみてください。
http://support.microsoft.com/kb/932104/JA/
この「デフォルト」設定が問題のようで,チェックしたところOpenOffice.orgを起動してから,IMEのツールバーを使ってOffice IMEに変更しても上記の問題はでませんでした。どうしてもOpenOffice.orgでOffice IME 2007を利用したい場合は,このような切り替えで対処できるかもしれません。わたしはOffice IME 2007を常用したことはないので,この手間をかけるだけのメリットがあるかどうかはよく分かりません。
この問題はIssue登録されています。3月10日現在ステータスは
「未確認」となっています。
http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=109681
Microsoft Office IME 2007の問題なのか,OpenOffice.orgの問題なのかは現在のところ不明です。
基本的には問題なく使えるようですが,Windows 7にMicrosoft Office 2007をインストールしている場合,問題が発生する場合があるようです。
http://user.services.openoffice.org/ja/forum/viewtopic.php?f=38&t=559
Microsoft Office IME 2007をデフォルトのIMEとして設定している場合,Calcのセルの書式設定のダイアログを表示し,「数」のタブをクリックするとCalcがクラッシュします。
また「ツール」-「オプション」-「言語設定」-「言語」を選択した時もOpenOffice.orgがクラッシュします。
対策は,デフォルトのIMEをMicrosoft IMEに切り替えることによりこの問題を回避することができます。
切り替えの方法については,以下のサイトを参照してみてください。
http://support.microsoft.com/kb/932104/JA/
この「デフォルト」設定が問題のようで,チェックしたところOpenOffice.orgを起動してから,IMEのツールバーを使ってOffice IMEに変更しても上記の問題はでませんでした。どうしてもOpenOffice.orgでOffice IME 2007を利用したい場合は,このような切り替えで対処できるかもしれません。わたしはOffice IME 2007を常用したことはないので,この手間をかけるだけのメリットがあるかどうかはよく分かりません。
この問題はIssue登録されています。3月10日現在ステータスは
「未確認」となっています。
http://www.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=109681
Microsoft Office IME 2007の問題なのか,OpenOffice.orgの問題なのかは現在のところ不明です。
2010年02月15日
Windows 7でOpenOffice.orgは使えるか
OpenOffice.org 3.2.0が先週リリースされました。
2010年2月15日現在OpenOffice.orgのシステム要件にはWindows 7は含まれていません。
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/JA/translation/SystemRequirements/3.x
本家(英語)
http://www.openoffice.org/dev_docs/source/sys_reqs_30.html
ではWindows 7でOpenOffice.orgは使えないのでしょうか?そのようなことはありません。
3.2.0RCの品質保証の中でWindows 7でのバグが発見され修正されています。
http://qa.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=108728
このバグはShowstopperとして、リリースを止めてでも修正する必要があるものとの位置づけでしたから、開発者の方々がWindows 7での動作を強く意識していることは間違いありません。
また日本語プロジェクトの品質保証でも、Windows 7を使ったAutomationtestが行なわれています。
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/JA/QA/Release/3.2.0/Issues#.E3.83.AA.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.82.B9.E5.80.99.E8.A3.9C.EF.BC.95
わたしも使い込んでいるわけではありませんが、インストールや簡単なファイルの作成、保存、再び開くなどは全く問題ないと感じています。
Windows 7の64bit版、32bit版どちらともダウンロードサイト
http://ja.openoffice.org/download/3.2.0/
の「Windows用 JRE付属」か「Windows用 JRE無し」をダウンロードしインストールすることができます。
Linux版はx86用と64用と別のパッケージですが、Windowsは同じパッケージを利用できます。
2010年2月15日現在OpenOffice.orgのシステム要件にはWindows 7は含まれていません。
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/JA/translation/SystemRequirements/3.x
本家(英語)
http://www.openoffice.org/dev_docs/source/sys_reqs_30.html
ではWindows 7でOpenOffice.orgは使えないのでしょうか?そのようなことはありません。
3.2.0RCの品質保証の中でWindows 7でのバグが発見され修正されています。
http://qa.openoffice.org/issues/show_bug.cgi?id=108728
このバグはShowstopperとして、リリースを止めてでも修正する必要があるものとの位置づけでしたから、開発者の方々がWindows 7での動作を強く意識していることは間違いありません。
また日本語プロジェクトの品質保証でも、Windows 7を使ったAutomationtestが行なわれています。
http://wiki.services.openoffice.org/wiki/JA/QA/Release/3.2.0/Issues#.E3.83.AA.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.82.B9.E5.80.99.E8.A3.9C.EF.BC.95
わたしも使い込んでいるわけではありませんが、インストールや簡単なファイルの作成、保存、再び開くなどは全く問題ないと感じています。
Windows 7の64bit版、32bit版どちらともダウンロードサイト
http://ja.openoffice.org/download/3.2.0/
の「Windows用 JRE付属」か「Windows用 JRE無し」をダウンロードしインストールすることができます。
Linux版はx86用と64用と別のパッケージですが、Windowsは同じパッケージを利用できます。